基礎代謝とは、心臓やその他の内臓を動かしたり、血液を循環させたり、体温を維持したりするために最低限必要なエネルギーのこと。
動かずにじっとしていても、睡眠中でも消費されるエネルギーのことです。
同じ食事を同じ量だけ摂ったとしても、太る人と太らない人がいます。また、大食い選手権の優勝者がすべて肥満体とも限りません。
運動量の違いによる差もありますが、ここには基礎代謝の量が深く関わっているのです。
基礎代謝量が多い人ほど、「食べた物をエネルギーに変えやすい」=「太りにくい」といえます。
しかも、人間のエネルギー消費全体の約70%は基礎代謝に利用されているというのですから、これを見逃すわけにはいきません。
基礎代謝量は、年齢や性別によって異なります。また、個人差があります。
基礎代謝基準値は18歳~20歳前後をピークに加齢とともに減少していきます。俗に言う「中年太り」の原因ひとつと言えるでしょう。
男女別では男性の方が高く、これは筋肉量の差によるものです。
基礎代謝量は筋肉量に比例します。それは基礎代謝によるエネルギーのうち、骨格筋が最も高く、30%以上を消費しているからです。
筋肉には瞬発力を引き出す時に使われる「速筋」と、持久力を引き出すときに使われる「遅筋」がありますが、基礎代謝を上げるには、遅筋を鍛えることが大切です。身体をゆっくり動かす運動、たとえば太極拳のような動きが有効だそうです。
また、遅筋の多い背中を集中的に鍛えるのも効率的です。背骨を支える「脊柱起立筋」は最も赤筋が多い筋肉です。
猫背など姿勢が悪くこの筋肉の弱い人が増えていますが、背筋を伸ばしただけで消費カロリーは1.5倍にもなります。
食事面では、筋肉をつけやすいように高たんぱく低カロリーを心がけることも重要です。